HOT WAXを覚えよう!

※今回結構長文です、、、


なぜHOT WAXを行うのか?


HOT WAXって、ある程度スノーボード・スキーをやっている人にはその重要性が伝わっているけど、特に初心者の方にはその重要性がイマイチ伝わっていないのが現状です。
車で例えるなら、ガソリンさえ入れとけば一応走りますけど、定期的にエンジンオイルを補充したり、すり減ってきているならタイヤを変えたりしたほうが安定して走れるし、長く車を維持出来たりしますよね?
もっと身近で言うなら、街を歩くのにすっぴんやぼさぼさな見た目でも歩けるのは歩けるけど、おしゃれしたり容姿を整えたほうが周りから『おっ』と思われたり、素敵な出会いがあるかもしれないじゃないですか?(これちょっと違うな)

要するに、していないからと言ってスノーボード・スキーが全く出来ないわけじゃないけど、した方が思い通りに板をコントロールしやすかったり、板の寿命維持に繋がったり、最終その日1日の充実度を高めたりする効果もあるということです!

なので、毎回はしなくてもいいですけど、見た目にソールが白くなってきていたり、周りと比べて板が走らないな、と思ったことがあるのなら、重い腰を上げてHOT WAXを覚えましょうよってことです!!


工程


必要なものあると便利なもの
・ワクシングアイロン・ワクシングペーパー
・スクレーパー・リムーバー
・ブラシ・ファイバーテックス
・ワックス・ワックススタンド

今はシーズン真っただ中ですので、あくまでシーズン中のワクシング作業のご紹介となります。
また、HOT WAXのやり方は結構人それぞれ違っていて、あくまで僕のやり方も一部の例に過ぎません。


①汚れを落とす


まずは滑って帰ってきた後の板は結構汚れていたりするのでその汚れを落としてやります。
その際にぱぱっと汚れを落とせるのが【リムーバー

適量をキッチンペーパーなどに取り、ソールを拭いていきます。
人によっては、リムーバーを使うとせっかく作ったベースワックスが剥がれてしまう、という方もいらっしゃいます。逆にベースワックスが剥がれるまでの効果はないという声もあり、正直僕もどっちが正しいかわかりません。僕はその辺りかなり適当に考えているので楽さを優先しガンガン、リムーバー使います。笑

その後、【ブロンズブラシ】と【ファイバーテックス(粗)】を使い、細かい汚れを掻き出すとともに、ソールの表面積を増やします。そうすることでワックスを塗る際に、より浸透率がアップするんです。

もっと汚れが気になる方は【クリーニングワックス】を使ったりして汚れを取り除きましょう!


②ワックスを塗っていく


汚れが取れればワックスを塗っていきます。
まずは下地となる【ベースワックス
これは行くゲレンデの雪温によって塗るワックスを変えましょう。

今回は【VIOLET】を選択しました。
といっても、基本的に奥美濃で滑ることが多い僕はほぼVIOLETしか塗っていませんが。笑
このあたりの選択にも人間性が出ます。(予報では次滑りに行く日、かなり気温上がってるから選択間違えたっぽい、、、笑)

そして推奨の温度に設定した【ワクシングアイロン】を使って固形のワックスを溶かしていきます。
今回は約110℃に設定しています。

(左:ワクシングアイロン、右:ワクシングアイロンS

ちなみにこの【ワクシングアイロン】、A-BONYでは2種類のアイロンを取り扱っております。
値段に大きな差がありますが、鉄板が分厚いほうが熱が安定しやすいので作業性は一気に高まります。


この垂らし方も人それぞれ変わりますが、僕はまず全体的に垂らし、その後【ワクシングペーパー】を使って全体に伸ばしていきます。
ワクシングペーパーを使うことで、ソールの焦げ付きを防止してくれる上に、工程①では取り切れなかった汚れを引っ張ってきてくれたりします。

全体にムラなく伸ばしきったら工程②は終了です。


③乾くのを待つ


ワックスを塗り終えたら熱で溶かされたワックスが常温に戻って固まっていくのを待ちます。

HOT WAXとは溶かしたワックスをソールに染み込ませることが目的なので、固まる前に剥がしてしまうと浸透しきらないまま取り除いてしまうことにまってしまいます。その為、板に手を触れて常温と感じるまでは冷やしましょう。
ここでやっても効果が無いとされているのが、寒いところに置いて急速に冷やすこと。
本質は合っているので作業時間を短くするためにやってしまいがちですが、それだとソールに染み込む前に固まってしまって意味がないそうです。ここはしっかり待ちましょう。


③ワックスを剥がす


常温になってワックスが固まったらこれを剥がしていきます。
先ほども説明したように、HOT WAXとは溶かしたワックスをソールに染み込ませることが目的なので、表面に残ってしまっているワックスは滑走の邪魔になってしまうんです。
だからといって最初から少ないワックスしか塗らないのはそもそも浸透するワックスが少なくなってしまうのであまり良くありません。いっぱい塗って、いっぱい剥がしましょう。

 

まずは【スクレーパー】を使って剥がしていきます。
剥がし方は写真下のやり方が正解です。
《×》のやり方ではスクレーパーにうまく力が乗らず剥がせません。
ここでは全体の7~8割ほどを剥がすイメージで行いましょう。

ちなみに【滑走ワックス】を塗る人はこのタイミングでもう一度先ほどの工程を繰り返します。

ある程度取り切ったら、【ボアブラシ】を使ってストラクチャー(溝)などに潜り込んでいる細かいカスを取り除いていきます。力をかけて掻き出していきます。

この時点で見た目にまだ取り切れていなさそうな部分があればまた、スクレーパー⇒ブラシの順で取り切っていきましょう。


④仕上げ


いらないワックスを剥がしきったら、最終の仕上げに入っていきます。

ナイロンブラシ】を使って滑走面を磨いていきましょう。
やり方はボアブラシと同じです。お持ちの方は【馬毛ブラシ】を使うとより仕上がります。

最終細かい汚れを【ファイバーテックス】で取り除いたら完成です。

ちなみに、HOT WAXの作業効率を飛躍的に上げてくれるのが【ワックススタンド
以前のブログ(⇒)でも紹介してますので合わせてそちらもお読みください!


ちなみに、、、


HOT WAXの作業中にもそうですが、トップシートって結構汚れてしまいます。
実はその汚れを落とすのにも【リムーバー】が使えます。

ステッカーを貼る前なんかにも効果的です!

 

 


シーズンが終われば【チューンナップ】をして来季に備える


シーズンが終わり、また次のシーズンまで板を寝かせるタイミングになったら、ここまで頑張ってきてくれた板をメンテナンスに出して眠らせてあげましょう。
今年なんかは特にブッシュが出てるゲレンデも多いですから、知らずのうちに石を踏んでソールに溝が出来ちゃった、、、なんて方も多いのではないでしょうか。

なにもせず放ったまま保管してしまうとソールの酸化も進むし、寿命を縮めていってしまいます。

そうならない為にも、しばらく使うことが無いのならプロが行う【チューンナップ】に出して板を整えてあげましょう!!

A-BONYではシーズン以外にもチューンナップの受付をしていますので、お気軽にお持ち込みください!
(かかる日数に関しては都度ご相談ください。)

STAFF ヒロユキ

僕も今年おろした板は既にボロボロです、、、

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